Home WORKS[renovation] ダイヤモンド会館 2011

[renovation] ダイヤモンド会館 2011

所在地:町田市鶴川
用途:商業ビル
工事:外装改修
築年数:築30年
築30年にして初の外装改修工事を行った。
30年ノーメンテで来られたのは良くも悪くも外装タイルのお陰かも知れない。
黄土色のシャモットタイルは、表面がポーラスなので永年の汚れが染み込み全体的にくすんでおり、外壁の改修は永年の懸案事項であった。
剥離部分の補修用に探したところ、全く同じ形のタイルが見つかったのには驚いた。

色々な外装仕上げを検討したが、築30年の物件に高価な外装リニューアルは採算性から意味がない。
最も安く、かつ見栄えする方法として、全面白色に化粧するという提案をした。
元々は深目地で陰影を付けていたが、補強も兼ねて目地を埋め、全体を面一にしてから表面を拭き取り、タイルのテクスチャーを残しながらその上に白色塗装をするというものだ。

白色塗装ということで、気になるのはやはり汚れだ。
今日の塗料は超対汚染性能を謳っている製品が色々出ている。
各社の製品を性能と価格面から比較検討した。
光触媒で汚れを落とすもの、これが一番効きそうだがやはり高い。
今回採用したのは水谷ペイントのナノコンポジットという親水性で汚れを流すものだ。

色はやはり白でないといけない。
オーナーを説得するため白色に塗装した物件を八方探したが、全く見つからなかった。
メーカーに問い合わせて教えてもらった物件はグレーだったりイエロー系だったり・・・
こんな感じという例は内装工事において多く見られたが・・・
超対汚染性性能を強調してオーナーを説得した。

よく見られる汚垂れが出ないように、下地整形において水切りやパラペットの収まりには十分注意した。
その甲斐あって施工後2年経つが、汚垂れも見られず白いビルとして輝いて見えるのは私だけだろうか。


Copyright© arbos-アルボス All Rights Reserved.