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[houses] KMR 2008

所在地:東京都中央区
用途:車いす対応マンションリフォーム
施工:サングレード
事故で車椅子生活になったK氏が一年越しの病院生活を脱し、住み慣れた街に帰ってきた。まずは室内の段差解消。これはフラット型ユニットバスの最低床設置高さに合わせて部屋全体の床高さを上げ、玄関踏み込みからスロープを設けることで解決する。介護の要となるユニットバスは、霧状のシャワーで身体全体を包み、浴槽に浸かるように身体を温めるINAXドゥーケアーシリーズのシャワー・ド・バスを採用し、介護の負担低減を図った。そして、広々とした車椅子が自由に回転できるトイレ・洗面所には自動ドアで出入りできる。居室は基本的にワンルームだが、既存の特注の大きなクローゼットを利用して、介護者のバックスペースと主室に分け、これをヘッドボードとする介護ベッドのまわりを電動カーテンが緩やかに仕切るレイアウトとした。クローゼット背面の大きな鏡には柄のあるフィルムを貼り、反射した景色が緩やかに見え隠れする。インテリア全体のコンセプトは『南の島のリゾートホテル』つまり癒しの空間という設定だ。この趣旨に沿うものとして家具とカーテンの選定をインテリアデザインのアフロディーテに依頼した。K氏自身と家族、介護者にとって最高に居心地の良い場所になること、そして訪ねてくる友人たちにとっても、しばしば訪れたくなる場所(リゾート)になることを願っている。


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