Home WORKS[others] なかのしまのぞみ保育園 2013

[others] なかのしまのぞみ保育園 2013

所在地:川崎市多摩区
用途:保育所
構造:木造 2階建
延床面積:441.61 ㎡
施工:相互建設(株)
待機児童解消対策として行政の応援もあり急増している保育園を手掛けた。
予算と工期、そして定期借地20年というライフサイクルを考慮して木造の準耐火構造という選択をした。プランニング上のメリットは柱型が無いので出角部分が少なく、使い勝手の良い空間になることだろう。2階建で500㎡弱という規模で木造という選択はとても合理的な解答だと思う。既存の事例を調べたが、保育園での実例は未だ少なく、川崎市と横浜市では行政担当者の知るところでは初めてのケースのようであった。

全国的には認定工法による木造の保育園の事例はみられるが、認定工法では施工者が限定されコストアップ要因となるし、補助金がらみで入札8社という条件の中では難がある。
そこで一般的な軸組工法で構造計算した上、集成材と金物を用いるスペースロック工法で同等以上の強度と安全性を持たせることにした。2010年に施行された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」よると「木造化が可能と判断されるものについては木造化を図るように勤める」とある。
国内の森林保護、そして環境と経済面を考慮した施策だが、現実にはまだまだこれからだ。
木造の可能性とその魅力を引き出すことをもっと研究して行きたい。


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