[renovation]千寿新宿ビル 2017
築36年、地上5階建ての事務所ビル。新宿通りに面し、周囲は建て替えの進んだ大型ビルが建ち並ぶ中、取り残されたような小さな雑居ビルです。外壁タイルのヒビ割れなど、老朽化が目立つ状態でした。新宿区から『建築物等の適正な維持管理についてのお願い-点検結果のお知らせ-』という通知があり、オーナーから相談を受けました。
まずは新宿区のヒアリング、そして調査報告書と工事計画書をまとめ、三者見積による工事業者の選定を行い、工事の監理をするという業務です。
三者見積をすると大抵の場合、見積金額は一割前後の差があるものです。改修工事の監理コンサルタント料は、三者見積の差額よりも小さいのが常なので、設計事務所の監理を入れるメリットは大きいと言えるでしょう。
工事中に問題になったのは袖看板。足場を掛けてブラケットカバーを外して確認したところ、あまり状態が良くありませんでした。テナントの意向として袖看板は絶対必要とのことでしたが、ビルオーナーにとって老朽化した大きな袖看板はリスクが高いです。安全面と費用面からテナントの理解を得て、撤去することになりました。
所在地: | 東京都新宿区 |
構造: | S造 5階建 |
延床面積: | 386㎡ |
施工: | 株式会社ヨシヤス |